2010年1月28日木曜日

Making of Recovery TA [5]

決定された問題のアイデアを、チームで分担して実際のデータとして具体的な形にします。私はディレクター的な立場なので、はじめのうち具体的な問題データ作成にはノータッチでいました(一部の問題の仕上げの段階ではタッチしています)。しかし一昨年のDQ5の時にデータを作成した経験から言って、実はこの作業はかなり楽しいです。データ作成自体がひとつの制限プレイであるという内的な楽しみと、実際にお客さんの目の前でプレイヤーが対峙するデータを自分で作るということを考えてどういうネタを仕込もうかなと考える外的な楽しみのふたつが味わえます。これこそリカバリーTA問題作成の醍醐味です。

データ作成は8月の終わりくらいからはじめ、10月の頭ころに一度作られたデータをチーム全体で見る会合を開きました。そうして行なわれた第1回データチェック会合。いきなり重大な問題に気づいてしまいます。

それは第1問。今までわざと曖昧にしてきたのですが、じつはこの問題は元々
  • ゲートクリスタルに一切触れないデータを作る。
  • サブイベント「アースドラゴン退治」をアースドラゴンと戦うことができるまで進めておく。
  • バーフォンハイムからスタートし、レイスウォール王墓でデモンズウォール(手前)を倒すとクリア

とする予定でした。バーフォンハイムからチョコボに乗ってラバナスタ経由でレイスウォール王墓までチョコボを乗り継いで行くけど、途中アースドラゴンを倒せばショートカット開通により時間短縮、とそんな感じで考えていたわけです。今考えると結構アイデアの段階で危うい感じのするネタですが…。

実は、この問題は破綻しているのです。何がおかしいかこれを見てわかりますか?どこが破綻しているのかというと、実はゲートクリスタルに一切触れなくても、ラバナスタはテレポ可能な地点に登録された扱いになっているのですね。さらに、テレポストーンはバーフォンハイムで買える。…おわかりですね。

これは盲点でした。詰めが甘かったのかもしれませんが…リカバリーTAの問題作成はこういうトラブルも起こりえます。昨年は念のため10月頭チェックを入れておいたのは正解だったと言えます。一昨年のDQ5のときは11月頭くらいまでのんびり(駒場祭は11月20日前後で開催)データを作り、その後問題作成半全員でブラッシュアップをかけるという感じでやっていました。

この段階ならアイデア練り直し・データ作り直しもがんばれば間に合うかと思いましたが、最初のアイデアはできるだけ活かしたいし、作ったデータも無駄にしたくない。そこでベーシックなコンセプトは変えず、クリア条件を変更しデータもそれにあわせて少しの直しにとどめようという方向性で、新たにどういうクリア条件がいいかを考えることにしました。

とりあえず、ラバナスタに最初からテレポできるようになっているのだから、スタート地点はラバナスタにするべきだろう。その上でテレポが制限された状況下でチョコボを念頭に置いた効率的な移動方法の設計を問題に含めたい。そしてプレイヤーに選択の幅を持たせ、戦闘も交えることのできるアイデア…。と問題にふさわしい条件を考えていくと、各地に点在するモブをいくらか倒してもらうのがよいのではないかというアイデアに突き当たりました。

他にも「ドクターシドを倒す」「ラバナスタ以外のゲートクリスタルに10個触れる」など別のアイデアもありましたが、「プレイヤーに選択させる」といった要素、また「戦闘を含む」という要素、「達成したのがわかり易いクリア条件にする」といったことを考えて、最終的にモブをあと2体倒すとクランランク上昇する状況にしておいて「バブル入手」に。条件が明快に書けるしラバナスタで始まりラバナスタで終わる(クランショップでバブルを買うという想定なので)、ひょっとしたらラバナスタだけで片がつく場合もあり得る、という問題になったのでした。

私はこれでよかったと思っているのですが、「バブル入手」はわかりづらいという意見も。これは当日配布のリーフレットでフォローしましたが。リーフレットの話は後々したいと思います。さて、今日はかなり長くなってしまいましたがまだ他の問題の初回データチェックの話が終わっていません。次回はこの続きになります。

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